今回のコラムでは、元サラリーマンの方の不動産投資の経験をご紹介致します。
事例2 田沢敦さん(仮名・49歳)
元会社員(広告業)、年収非公開、既婚、福岡県在住
まずは、田沢さんの不動産投資歴を紹介します。田沢さんは1971年生まれ。大学院卒業後、広告業界へ。
2014年、42歳のときに不動産投資を開始しました。以来、福岡市や他の市を中心に物件を買い進めています。
2014年新築アパート2棟購入、妻が新築アパート1棟購入
2015年新築アパート1棟購入
2017年新築アパート1棟購入、妻が新築アパート1棟購入
2018年法人設立、新築アパート1棟購入
2019年新築アパート4棟購入、妻がテナントビル1棟購入
2020年新築アパート2棟購入
この購入ペースに驚いた人は多いと思います。田沢さん(正確には田沢さん夫婦)は不動産投資開始から6年で、アパート13棟とテナントビル1棟を所有するまでになったのです。
アパート経営の収支の推移を見てみましょう。
2014年アパート1~3棟
・年間家賃収入1,440万円、年間返済・管理費等1,110万円
・年間キャッシュフロー330万円
2015年アパート4棟
・年間家賃収入1,960万円、年間返済・管理費等1,560万円
・年間キャッシュフロー400万円
2017年アパート6棟
・年間家賃収入2,660万円、年間返済・管理費等2,140万円
・年間キャッシュフロー520万円
2018年アパート7棟
・年間家賃収入3,080万円、年間返済・管理費等2,460万円
・年間キャッシュフロー620万円
2019年アパート11棟
・年間家賃収入4,910万円、年間返済・管理費等3,900万円
・年間キャッシュフロー1,100万円
2020年アパート13棟
・年間家賃収入5,780万円、年間返済・管理費等4,570万円
・年間キャッシュフロー1,210万円
年々、家賃収入とキャッシュフローが積み上がっているのがわかります。なぜこれほど順調に成果を上げられたのか。その秘密を分析したいと思います。
不動産投資成功の2つのキーワード
キーワードは2つ。「夫婦」と「スピード」です。
田沢さんは2014年、初の不動産投資セミナーに夫婦で参加しました。二人で話を聞いたことににより、アパート経営に関する知識、意識レベルの意思統一を容易に図れたと利点を語っています。
既婚者の場合、夫が不動産投資を始めたいと思っていても、妻のほうが反対して夫婦の足並みが揃わないケースも少なくありません。
その点、田沢さんは奥様の合意を得られやすかったのでしょう。
不動産セミナーの翌日、すぐに行動を起こします。福岡市南区の現地見学会に夫婦で参加し、そこで東区の物件情報を提案されたそうです。
そして翌週には東区の物件を夫婦で見学。プラン書に購入時に必要な諸経費が詳細に記され、自己資金、ローン、税金等を踏まえた最終的な手残り金額も書かれていたことから、安心して不動産投資に踏み出せたと話しています。
その後、ローンに必要な書類を1週間で用意して銀行へ提出。審査をすんなり通過して、新築アパート2棟を同時にスピード購入することができたのです。
当時の田沢さんの年収は500万円。貯金は300万円あったものの、特別高い属性だったわけではないことがわかります。
一方で新築アパート2棟購入後の同年、他の顧客の融資がつかなかった物件を紹介され、今度は奥様のほうが購入をスピード決断。3棟目のオーナーとなっています。
いかがでしたか。不動産投資に興味を持たれてから、実行に移すまでのスピード感と決断力の早さ、そして、奥様の理解が田沢さんの成功の秘訣だとお分かりいただけたのではないでしょうか。
次回は、何棟ものアパートを所有することができた経緯についてお話ししていきます。